ブライダルコーディネーターになるには

ブライダルコーディネーター体験談

森の結婚式

清々しい森で

コンピューターのプログラマーをされている新郎と陶器のような肌を持つ美しい新婦が依頼されたのは「森」をテーマにした結婚式。よくよくお話を伺うと、ヨーロッパの絵本に出てくるような、動物や鳥たちが住み苔生した大きな木や小さな実のなる木々がある森がイメージとして浮かび上がってきました。「あくまでも派手さはなく、落ち着いていて清々しい雰囲気がいいんです。木の香りが感じられるようなデコレーションにしたいです。」ということでした。

会場はもちろん、「森」の中。住んでいる所の近くの森林公園から森の中にある隠れ家的なパーティスペースまで何件か下見に行き、2人が気に入ったのは緑濃い森林公園でした。公園内にちょうど良い広さでウッディな感じの多目的ホールとフォトジェニックな石造りの噴水があります。公園の管理者に交渉に行くと「え?うちで結婚式ですか?今までに経験がないので・・・。」というお決まりの答え。そこで、内容をお伝えし不安を解消してから了承していただきました。

会場の中にも森を造り上げる

早速デザインを練ります。受付には木の枝で枠をとったウェルカムボード。受付にはグリーンの中に木の実と少しだけ白いお花を入れたトピアリー型のアレンジを2つ。受付の表示も木肌が生きたフォトフレームを使います。新郎新婦の背景になるところには3メートルの高さのゴールドクレスト4本と2メートル50センチのトピアリーを3本で計7本の木を並べて、まるで木々の中に座っているような雰囲気を出します。

装花はチェアーフラワーも演台も司会者のマイクも、全てグリーンがメイン。そこにヒペリカムやビバーナムの実と白い花たちを加えます。レストルームや控え室のアレンジは木の枝を組み合わせた花器にさらに苔を付けて、そこへいけることでナチュラルで素朴な感じを出します。

ブーケやブートニアは会場装花よりも花の分量をずっと多くして華やかで瑞々しく。きれいな黄緑のトルコキキョウとビバーナム、透き通るような白が気高いバラ、艶やかな赤茶のヒペリカム、そして斑入りのかわいいアイビーをからませてティアドロップ型に仕立てます。会場が広いので遠くのゲストからも良く見えるようにドレスはプリンセスラインで繊細なレースのものを提案させていただきました。イメージは森の中の貴婦人です。

新郎新婦の手が加わって

「ウェルカムボードにはこんな絵を入れたいんですが。」と見せていただいた新郎作の絵がとても上手だったので、そのまま使わせていただくことにしました。木々にとまっている鳥たちの絵です。ウェルカムの文字も2人で拾い集めた木の枝で作り、可愛らしいボードが出来上がりました。会場のあちこちに2人が持ち込んだ木製の小物が並びます。実物大くらいある木の自転車のカゴには、今野原で摘んできましたという感じのフラワーアレンジを活けてもらいました。ハリネズミ君やウサギさんの置物も受付に並べてお出迎えです。

式が始まるまではBGMに小鳥のさえずりを流して、本当に森の中にいるような気分にさせる演出にしました。2人の背景となる大きなセットは運び込みと活けこみが大変でしたが、その甲斐あって2人の願いどおり!森の中の恋人たちを演出できました。

パーティが終わってからは外に出て、石造りの噴水の前で撮影会です。噴水の向こうには森が広がり、夕焼けがピンク色に空を染めて・・・・とても幻想的な景色に主役の2人が溶け込んでそれはそれは素敵でした。

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